「もう無理かもしれない。」
朝のアラームが鳴っても、体が動かなかった。
現場に向かう支度をしながら、「なんで毎日こんなにしんどいんだろう」と思った。
あの朝の空気、いまでも覚えている。
仕事が嫌いなわけじゃなかった。
でも、常に時間に追われて、汗とため息で一日が終わる。
ふと鏡を見たら、昔よりずっと疲れた顔をしていた。
「辞めたい」なんて口に出せない。
仲間も上司も頑張ってるのに、自分だけ逃げるみたいで。
でも、心のどこかでこうも思ったんです。
――このままじゃ、壊れるかもしれないって。
💬 なぜ「辞めたい」と思ったのか
現場の仕事はキツくて当たり前。
最初はそう思ってました。
だけど、体よりも心が削れていく感覚に気づいたのは、3年目くらいから。
・どれだけ頑張っても「もっと早く」
・休みの日も電話が鳴る
・誰も悪くないけど、いつもピリピリしてる
気づいたら、「次の休みまであと何日」だけを数えるようになっていました。
仕事を“こなす”だけの毎日。
楽しさや達成感より、「今日もなんとか終わった」という安堵しか残らなかった。
🧭 本音を受け止める勇気
「辞めたい」と思うこと自体が、弱さだと思ってた。
でも今ならわかります。
それは、自分を守るための心のサインだったんです。
無理して働き続けても、誰も幸せにならない。
体も心もボロボロになって、笑えなくなっていく。
その状態で続ける方が、よっぽど危ない。
あの頃の自分に言いたい。
「逃げてもいい」って。
逃げることは、次に進むための“選択”なんだと。
🚶♂️ 動き出したきっかけ
最初の一歩は、本当に小さかった。
ネットで「公務員 転職 現場出身」と検索しただけ。
それだけで、自分以外にも同じように悩んで動いた人がいると知った。
「俺にもできるかもしれない」
そう思った瞬間、心が少し軽くなった。
そこから、少しずつ調べて、行動して、
気づけば“現場”ではなく、“役所のデスク”で働いている自分がいた。
🌤️ まとめ:辞めたい朝が、人生の転機になる
あの日の「辞めたい」は、逃げではなく“始まり”だった。
自分の人生を、自分で選び直すためのスタートライン。
もし今、同じように朝がつらい人がいたら、伝えたい。
あなたの感じている違和感は、決して間違いじゃない。
その気持ちを無視しないで、少しだけでいいから、自分の未来を考えてほしい。
焦らなくていい。
一歩ずつで大丈夫。
僕も、あの朝から一歩ずつ歩いてきたから。
次回の記事では、
「現場を辞める」と決めた日のことを具体的に書いていきます。
リアルな葛藤と、そこからどう行動したかを、正直に話します。


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